iPod mini(ブルー)

私がまだ高校の時分に少ない貯金を握りしめ、Apple Store心斎橋店で購入したiPod mini。ほんの10分再生しただけで電池が切れるようになってしまいました。いろいろ調べていると、交換用のバッテリーと簡単な分解ツールがあればお手頃に電池が交換できると知り、試してみました。上と下の蓋を開ける部分が想像以上に固く、かなり苦労しましたがなんとか交換できました。今は息を吹き返して元気に音を奏でてくれます。
記事が長いため、下に格納しました。

10年来のiPod mini。10分も再生すると電池が切れるようになってしまった。
さあ手術をはじめよう。

分解に使った工具と、交換用のバッテリー。色は違いますがこれだったはず...。

交換用のLi-ionバッテリー。600mAh。

まずは上面のパネルを開けます。ぴっちりとくっ付いているため、割と覚悟して下さい。

分解用のヘラを隙間に差し込みます。この時、アルミパネルが少し変形しますが弾性変形内ですのでひしゃげることはありませんでした。ただ、かなり強い力で差し込まないとその力で押し戻されてしまいました。

差し込んだヘラをテコの原理でじわじわとパネル側に倒します。パリパリと粘着テープが剥がれていきます。

外れました。(テープは綺麗に剥がしました)

次に筐体と基盤を止めているネジを2箇所、プラスドライバーで外します。

2箇所目です。ネジは無くさないように分かりやすい場所に保管しておきましょう。
裏も外します。

次は下面のパネルです。こちらもかなり強くくっ付いているため、覚悟して下さい。

頑張って差し込みます。中に爪がありますので、そこを押す感じで。強く、強く...

頑張りました。

4箇所の爪が見えます。私は1つ折ってしまいました...。(あとでアクリル系接着剤で固めました)

次に基板を固定するパネルを外します。バネのような構造で両側に押し付けられていますので、ピンセットなどを2つの穴に差し込んで内側に強くつまみながら上に持ち上げましょう。

取れました。

さあ終盤です。操作パネルとメインボードを繋ぐケーブルのコネクタを外します。

外れました。
取り出しは慎重に。

上面のネジ(2箇所)、下面のパネルとコネクタを外せば、あとは下から中身をゆっくり上へ押し上げてあげましょう。スライドして頭が顔を見せます。

少しずつ、少しずつ押し出しましょう。

取れました。青い四角がバッテリーで、その下の4GBと書かれているものが記憶装置です。当時はコンパクトフラッシュサイズのHDDであるマイクロドライブが使われていました。

表はこんな感じ。

中です。
さあ電池の交換だ。

ここのコネクターを外し、バッテリーを取り外します。

外れました。

バッテリーのおもて面はこんな感じ。SANYO製でした。

いよいよ新しいバッテリーを取り付けます。ケーブルが外にはみ出ないように工夫しながらケーブルをコネクタに接続します。バッテリーとメインボードの間に両面テープを取り付けて固定しました。

あとは逆の手順で元に戻しましょう。メインボードを筐体に差し込む際はゆっくり、干渉しないように確認しながら差し込みましょう。

取り外した部品についていた両面テープは全て新しい両面テープに交換しました。

上面にも新しいテープをつけてあげました。
お疲れ様でした!

数年ぶりに息を吹き返したiPod mini。今のiPhoneに比べればどうしても見劣りしてしまうけれど、ずっと大切にしてあげたいですね。